7話の話をしようじゃないか(前編)

※『NEWSに恋して』加藤ルート7話までのネタバレを存分に含みますので、未プレイの方はまわれ右で!

 

前回のブログを書いていた時間に天地がひっくり返っていたのですが、もはや日常の一部となったにゅす恋を手放せるはずもなく粛々と加藤ルートを進め続けていた結果、今朝には2周目の8話を読み終えました。

ブログに書く前に、7話を2回通っちゃったよ!2回目はまた、1回目には無かった感想も生まれますね。

というわけで、天地の方も元どおりとはいかないまでもひとつ落ち着くことが出来たのでブログも再開しようと思います。とりあえずここはにゅす恋の話をするために始めたブログなので、そっちの話は今のところここではしない方向で。

毎度前置きが長くてすみません。では本題の方へ。

 

6話の終わりは、主人公ちゃんがシゲくんに借りていた本の続きを買いに本屋に行く道すがらシゲくんのドラマのポスターを見つけ、思わず彼に「元気?」とチャットを送るとすぐにシゲくんから電話がかかってくるという引きでした。

その電話の向こうから聞こえてきたシゲくんの咳。この咳ひとつからあんな怒涛の展開になるって、思います!?思いませんよね!?

とにかく感情が忙しい7話。ざっくりまとめながら感想を書いていきますね。

 


◆7話前半

久しぶりの電話

→咳き込むシゲくん

→断られつつも説得し、差し入れを届けにシゲくんの家へ

→道に迷う

→シゲくんから心配の電話

→シゲくん宅に到着。

→主人公ちゃんがおかゆを作ってる間にシゲくん寝てしまう

→寝顔を見ながら思わず「好きだよ」とつぶやいてしまう主人公ちゃん

→目を覚ますシゲくん

→(ぜったい聞こえてたのに聞こえてないふりして)おかゆも食べずに「せっかく作ってくれたけどちょっと寝ようかな」「送っていけなくて悪いけど、気をつけて帰って」と主人公ちゃんを突き放すシゲくん

 

内容が盛りだくさんすぎて箇条書きにしても全然ざっくりにならないな!

 

とりあえずここまでのストーリーを読んで、先に進まないのが無理でした。6話までの流れで、受け入れてもらえないことは予想していたとはいえ告白を突き放されたのが悲しくて悲しくて、このまま明日の朝までこの気持ちのまま待つの無理!無理!無理だから!!と、すぐさまチケット課金して続きを読み進めてしまうくらい無理でした…。

 

何が無理って「男の部屋」。

ね!?プレイしたひとならこのワードがどれだけの爆弾だったかおわかりですよね?ふっとびましたよね!?

シゲくんの部屋に差し入れを届けにきて「何か作ろうか?」と言う主人公ちゃんに「…あの、一応言っとくけど、あまり簡単に男の部屋に上がんないほうがいいよ」とシゲくんからの牽制… 

 

か!ら!の!

 

告白を聞かなかったことにされ、ひとりで寝室に入ろうとするシゲくんの手を思わず掴んでしまった主人公ちゃんへシゲくんが言った

「…にゅす子、あのさ、今日来たとき、俺の話きいてた?」

「ここ、一応男の部屋」

 


はーーー!!!!!?????

 

おまえ!おまえ!

「男の部屋」って、ふいうちで意識させられた主人公ちゃんに「大丈夫、別になんもしないよ。良くないこと考える男も多いから気をつけてってことだし」って、さも一般論だから自分は関係ないよみたいなていで言ったくせに!このタイミングで!急に!男を!出してくるなんて!!ずるい!!ずるすぎる!!

 

手越ルートよりも増田ルートよりも、「男女の友情」の楽しさを序盤から存分に発揮してくる加藤ルートなんですけど、だからこそ際立つのがこういう急にドキッとさせられる仕掛け。

2話プレミアストーリーの、家まで送ってくれる車の中での会話に出てきた「好きとか、男とふたりきりの時に軽々しく使わないほうがいいと思いますよ」から始まり(この会話、ノーマルストーリーでは省略されているとお友達から伺い、ショック!)、何でそんな急に「男」を意識させてくるの!?

 


シゲアキは、いっつも急!!

 


それにしても、あんなに「仕事頑張るから」って自分に言い聞かせてひとりで頑張っていたシゲくんが主人公ちゃんからのチャットに電話で返事をくれるとは。

体調が弱っているときに主人公ちゃんから届いたチャットが嬉しくてつい電話をかけちゃったのかな、とも思いますね。この時にシゲくんが風邪を引いてなければまた別のストーリーが生まれてたんじゃないかな、と。タイミングって大事ですねー。

 

「男の部屋」のくだりを書きたくて書きたくて順序が逆になっちゃったんですが、部屋に差し入れに行く行かないを電話で話している時のふたりのやりとりもめちゃくちゃ好きでした。

「来るなって言われたら行かないよ?でも、少しでもシゲくんの力になれることがあれば…」

に対してシゲアキの「その言い方、ずるくない?」

 

そう、このふたりは、どっちもずるい。

どっちも、自分の気持ちも相手の気持ちも意識的に見ないふりをしていながら、その実はお互いの気持ちが通じ合っていることを本当は知っている。だからこういう会話のやりとりが生まれるわけで。

主人公ちゃんも「来ないで」と言われるとはたぶん本当は思ってないし、シゲアキもそれがわかってるから『仕方なさそう』に「ずるくない?」なわけですよ!「ずるくない」の影に隠れているのは「(そう言われたら断れないにきまってるじゃん)」という心の声ですよ…。

このやりとりで盛り上がらせてからの「男の部屋」であり、「好きだよ」であり、「(聞かなかったことにして)ちょっと寝ようかな」なんですよー。

はー、シナリオが巧み。巧み過ぎる。天才。

 

7話は本当にシナリオの盛り上げ方もさることながら、セリフがいちいちリアルの口調っぽいので臨場感が増すこと増すこと。

「話聞いてた?」なんて、いかにもシゲアキが言いそう。

そして7話のシゲくんはほんと気持ちが揺れているので、こっちもそれに引っ張られて気持ちがあっちこっちにふられました。

 

まあ、この後の後半がさらにすごいんですけどね!

後半の方のあとチケット2枚分の感想が絶対に長くなるのでそれはまた次の記事にて。

 

にゅすこい、毎日たのしいよ!

さて、イベントフィーバータイム!あと28時間でジュエル50個たまるかな!?

7話前夜。せつないって何回言わせるの… -NEWSに恋して プレイ記-

※『NEWSに恋して』加藤ルート8話までのネタバレを存分に含みますので、未プレイの方はまわれ右で!

 

7話。

はい、もうシゲアキ担の皆さん「7話」って聞いただけで胸がぐぐぐーっと潰れそうになるはず。(当ブログは積極的に周りを巻き込んでいくスタイルでお届けしております)

いや、このままほんとに胸が潰れて死んでしまうのではないだろうかというトラウマをわたしの心にがっつり残してくれました、加藤ルート7話。自担ルートKAKIN待った無し状態のわたしは5月の末には7話に到達しておりましたが、TLの様子から見るに昨日おとといあたりで7話を通過されたみなさんが多かったようで、TLのはしばしにあの日の息も絶え絶えだったわたしがおりました…おつかれさまでした。

まあそんな7話の話をしようと思ったのですけど、そこにつながる5話6話の話をしなくてははじまらないなと思ったので、とりあえず6話までの感想を。

毎度前置きが長くてすみません。本題。

 

5話の、友人関係をちょうどいい距離で保ったままの釣り堀デート、お参り、ふたり飲み、そして6話での夜の公園でのシゲアキ告白未遂を経ての、爆撃のような7話。

お互いがお互いを意識し始めたのだなというところから、その陰に不穏な空気や違和感を少しずつ織り交ぜ、まさにガチャのタイトルでもある『恋の高まり』を味わわせ尽くして!一気に!落とす!

 

しんどい!!

 

5話のおみくじを引くエピソードで主人公ちゃんに加藤さんの仕事がうまくいくように願わせ、加藤さんには「俺のこと応援してくれてすごいうれしい」と思わせる、心がぽかぽかするシナリオ。しかしそれこそが加藤さんに二人の別離を決意させることになるという伏線。なんとなくそうなるんだろうなとわかってはいても、そうならないで欲しいという思いを捨てきれないまま6話へ進みました。

6話の、初めてのふたり飲みの帰りに公園を歩くシーンも女心をかき乱されましたね!あの飲みの時点では加藤さんは「また近いうちにー」と言いかけていることもあり、このまま楽しい関係を続けて行こうと思っていたはずなんですよね。あるいは関係を一歩進めて恋人になりたいと思っていたからこその「だから気になった」「例えばさ、もし俺がにゅす子(仮名)のこと」とかが思わず口をついて出たわけで。

迷いの中で、すれ違ったサラリーマンをやり過ごすために肩を抱かれて「どんだけ俺とカップルが嫌なんだよ。俺ショックなんですけどぉ」などという冗談めかした言葉で主人公ちゃんの反応を確かめているようなそぶりも彼の心中を思うとせつない。発する言葉の端々に『自分がにゅす子にそばに居て欲しいからこの恋を進めたい』という感情が見え隠れする中、「にゅす子に幸せになってもらうには自分との恋を進めてはいけない」という理性がそれを抑えていることも想像に難くないわけで、読んでいてすでに胸が苦しい…。

そんな感情と理性が戦っている渦中のシゲアキに「何でそんなに俺の仕事応援してくれんの?」と問われての主人公ちゃんの答えが最高でした。

「私がシゲくんを好きだからだ」という、それこそ感情の部分は飲みこんで、

冷静に、はっきりとした言葉で「シゲくん自身が、何よりも仕事を頑張りたいって、ずっと言ってるからかな。ずっと、隣でそういう姿を見てきたから、私の中で、それがシゲくんのイメージなのかも。だから、すごく尊敬してる」って!!

それ!シゲアキ担が加藤シゲアキにいっつも思ってることだから!!!

わたしの中の主人公ちゃんの好感度爆上げ。このままシークレットストーリー読める(何の)。

でも、その思いこそが加藤さんの恋する気持ちにストップをかけてしまうという!なんたる運命のいたずら!この夜で加藤さんは「仕事を頑張らなきゃ」、主人公ちゃんは「一緒にいられれば満足だったはずなのに、好き、友達以上になりたい」に完全に分岐してしまうのがせつなすぎる…。

その加藤さんの決意をさらに深いものにしてしまうやりとりがあるのも、6話後半。

「明日からしばらく忙しくなるし、あまり会えなくなるだろうから」という状況で、加藤さんから「にゅす子、寂しい?」とストレートに問われ、「うん」と正直に言ったこの瞬間が、加藤さんの決意を固めていることは次の「ちょっとここからしんどくなるから、気合い入れなきゃな。俺、頑張るから」というセリフから、嫌というほどわかります。

しんどいのは「忙しいから」だけでなく、主人公ちゃんに会わない決意をしたから、なんですよね…。ああ、せつない。ほんとせつない。

そして、何がせつないかって、この時加藤さんが「しばらく会えなくなるから」と主人公ちゃんに貸してくれたおすすめの本が『前篇』だったことなんですよね・・・

オマエ!また無自覚に?もしくは計算で?アレやったな!!

「お礼のお礼」「煮魚の容器」に続くアレですよ!

kissingfish.hatenablog.com

またここに、本の『後篇』というつながりが二人の間に生まれたわけです。

ここまでの正しい流れとしては、

楽しく二人で会うことを重ねる⇒しばらく会えなくなりそう⇒本を貸す⇒「寂しい?」「うん」のやりとり、なので、加藤さんが貸す本を選んでいた時点で別離を決意していたかというとそうでないとは思うので、どこまで計算なのかはわからないのですが、

こういう状況で「寂しい?」と聞いてくるということは主人公ちゃんの気持ちに気付いていないわけは無いはずで、そうなると二人の関係を進めることになるかどうかの分岐が迫っていることも時間の問題だとわかってはいたはずだと思うんですよね。

その上での、『前篇』。

 

あー 全部がせつない!これ以上のせつなさなんて無いよー

という舌の根も乾かないうちに翌日7話に突入して、わたしこのゲームやってて初めてマジ泣きするんですけどね。しかも号泣。

 

というわけで、問題の7話についてはまた次の記事にて。

 

主人公はわたしではない、だがそれがいい。 -NEWSに恋して プレイ記-

※『NEWSに恋して』加藤ルート5話までのネタバレを存分に含みますので、未プレイの方はまわれ右で!

 

今まで恋愛ゲームの楽しみ方として「主人公に自分を投影できないことには始まらないのでは?」と思っていたのですが、にゅす恋をプレイしてみて必ずしもそうではないことがわかりました。主人公の名前にこそ自分の名前を登録してはいるのですが、ルートごとの彼女たちは全然自分じゃなくて、なんかわかんないけど第三者の目線から「応援したい」と思えるような、全然嫌味じゃない絶妙のラインに性格設定されているのがプロの仕事だなと感じます。

もちろん自分を投影できるならした方が楽しめるような気はしているのですけど、基本的に主人公ちゃんたちの性格が良すぎて、びっくりするくらい自分と重ならない…つらい。

そんなにゅす恋シナリオですが、メンバーのキャラクターの違いがしっかり描かれていることと、主人公ちゃんの性格もお相手に合わせた設定にされているのが楽しいところ。どのお相手を選んでも「昼に間違い電話がかかってきた相手がNEWSのメンバーで、その夜にその人と偶然会ってしまう」という出会いのエピソードは同じなのに、お相手ごとにこんなバラエティに富んだ展開にもっていけるのが面白いなぁと思います。それこそがメンバーのキャラクターの違いが織りなす妙で。

 

たとえば、小道具として出てくる”ネックレス”についての手越ルートと加藤ルートでの扱いの違い。

手越くんルートで登場するネックレスは、手越くんが彼女と付き合った記念にサプライズでプレゼントする「彼女のシルシ」。それはそれで「嬉しい!」という気持ちもわからなくはないのですが、個人的には残念なことに趣味でないアクセサリーを一方的にいただくと微妙な気持ちになってしまうので(そんなに貰ったこともないですけども)あまりしっくり来ず。

対して加藤さんルートの主人公ちゃんは、自分で気に入って買ったネックレスを身に着けていることが序盤から描かれているのですが、加藤さんがそれを「似合ってる」とほめるんですね。

あ、やばい。こっちの方が断然グッとくる(個人差あると思いますが)。

もともと自分で気に入って身に着けているものをほめられるのって、すごく嬉しいんですよね。*1

そもそも、手越くんこと祐くんルートの主人公ちゃんは、加藤さんことシゲくんルートの主人公ちゃんと比べるとあまり自分の信念が無くて流されやすいタイプ、良く言うとずいぶん素直なタイプだなと感じます。おそらくそういう子でないと、自由な祐くんの突飛な行動を受け入れられず、振り回されることに疲れちゃうんだろうなぁと思います。素直で、祐くんから良い影響をすぐ受けて、柔軟に方向転換が出来る。そういうタイプの女の子。

対してシゲくんルートの主人公ちゃんは、あの加藤シゲアキと対等な関係を築けるくらいの、自分をしっかり持っている聡明なタイプ。自分の考えや思いをきちんと言葉で表すことができるし、それでいて相手の気持ちも汲んで引くところはきちんと引ける素敵な女性。

自分で書いてて今気付きましたけど、そうか、祐くんの彼女は「女の子」って感じで、シゲくんの彼女は「女性」って感じ、する。するね。

そのシゲくんのお相手の性格についてもうひとつ絶対に書いておきたいことが。

煮魚イベントの後には話が一気に数か月後に進んで友人関係になっている2人。約束をしているわけではないけど、お互い気に入って通っているブックカフェで会えるときは会えるし、会えないときは会えない、そんな関係。

そこで主人公ちゃんが普段からちょっと変わった料理の本をよく読んでいる描写があるんですが、そのことについて加藤さんが「ちょいちょい俺と張り合おうとするのやめない?最近ひたすら変わった料理本読んでるのもそうでしょ」って見透かしてくる場面があるんですよね。

これ!おそらく全シゲアキ担が息を飲んだんじゃないかと思うんですけど。(勝手に巻き込んですみません)

シゲアキ担は、シゲアキに張り合いたい生き物なんです!そういう性分なんです!加藤シゲアキが知っていることを知りたいし、加藤シゲアキが話したいことをちゃんと理解しながら聞きたいし、加藤シゲアキに追いつきたい。ひたすら追いつきたい。そういう生き物だって、何故このシナリオを書いている人は知っているんでしょう。絶対Twitterでサーチされているに違いない。もしくは書いている人がシゲアキ担。まちがいない。すごい。ラブコイン投げつけたい(やめとけ)。

まあ、そんな風にですね、自分と重ねられるところは重ねて、そうでないところは連続ドラマとか月刊の少女漫画の連載を読んでいるような気持ちで二人の恋を応援している次第です。

 

あ、話がちょっと戻りますけど、加藤さんと主人公ちゃんが友人関係になってから初めてきちんと約束をしてお出かけをする場面で、加藤さんがまたネックレスについて言及するんです。「ネックレス、彼氏からのプレゼント?」とか聞いてくるんですよ!?

(いまさら感はあるけど)彼氏の有無を!「ネックレス」という存在を使って!遠まわしに聞いてくる!

だからわたしに「計算してる!手練れ!」って言われるんだぞシゲアキ!そういうとこだぞ!

 

*1:(ちなみにこの「ネックレス、いいじゃん。思ってたよりもずっと似合ってる」とほめてくれるくだりは例の煮魚を受けとって「容器は今度返して」と言われて混乱している時の去り際に言われるので、ギャップでよりグッとくる。)

お礼のお礼のお礼のつづき -NEWSに恋して プレイ記-

※『NEWSに恋して』4話までのネタバレを存分に含みますので、未プレイの方はまわれ右で!

 

加藤シゲアキは、感情だけに引っ張られた無謀な行動はきっとしない。

逆に言うとそれは「オマエ!”理由”があれば何してもいいと思ってるな!?」としか思えない行動の数々がシゲアキルートには存在する。

最初のそれは「お礼」。

一本の間違い電話で繋がれた運命の糸。シゲアキルートの主人公ちゃんはシゲアキが惹かれるであろう、もしくは「こういう女性にならシゲアキの側に居て欲しい」とシゲアキ担が納得できるタイプの礼儀正しく聡明な女性に設定されているので、彼女は「間違い電話の着信によって自分の携帯に残された加藤シゲアキの電話番号を本人の目の前で即削除」という形でその糸をいったんは自分で断ち切る。

その行動でシゲアキからの信頼が高まったのか、彼女はシゲアキと再会するやいなや、彼から自分の仕事を手伝ってくれるようお願いされるという、超展開に。

個人的には、シゲアキがそんな解禁前の仕事の内容をほぼ見ず知らずの人に話すか~?という違和感も無いことはなかったけれど、まあ、最初に会った時の食事での彼女の振る舞いを見て信用できる人物だと見込まれたのかな、ということにしておく。その後の本人談で「お願いをしたときは自分の中でも結構な修羅場だった」とあるので、そこまでするほど余裕がなかったのかなともとれますし。

で、まあ仕事をね、手伝わない選択肢はないじゃないですか。それでね、手伝ったら「"お礼"がしたいから連絡先を聞いてもいいですか?」ってね、あの人見知りの加藤シゲアキがめっちゃスマーーーートに連絡先を聞いてくるんですよ。小山さん曰く、あの「シゲ」が。連絡先を。だってシゲだよ!?

はい、これ一つ目ね。

で、お礼の食事に誘われて、そこでのアレコレについての言いたいことはまた別の記事で書くとして。

その食事の帰り「俺、車あるんで家まで送ります」ですよ。

はい、これ二つ目。

この人、このためにこの食事でお酒飲んでないんですよ。最初っから主人公ちゃんのことを家まで送るつもりだったんですよ!え!連絡先に続いてこんなにスマートに住まいまで知られちゃう!4話でもう彼からの告白が待っている手越くんルートよりさらにスピーディな流れ?とドキドキせざるをえない(まあ、予告によると待っているのは別れらしいんですけど)。

で、家まで送ってもらったものの、主人公ちゃんはシゲアキの車にネックレスを落としてきてしまい、後日それを届けてくれたシゲアキに”お詫び(お礼)”として、先日手伝った仕事につかえそうな資料を渡すわけですが、これに対してのシゲアキのお礼がすごい。全プレイヤーが震撼した、衝撃の展開。

この日のシゲアキは釣りの帰り。釣果は上々。運転席を降り、クーラーボックスのある車の後方に主人公ちゃんを呼ぶなり、

「これ、どうぞ」

「どうぞ」じゃねぇwwwww

生魚を手掴みで!渡そうとすんな!会社帰りの女子に!!

厚意なのはわかる、わかるけど!!天然か!

でも主人公ちゃん、いい子なんですよ。このシゲアキの行動に、焦って困りこそすれ、引かないの。「迷惑をかけたお詫びなのにお礼なんてもらえないです」って、すっごいスマートに断るの。

それに対してのシゲアキ「あ、もしかして他の魚のほうがいい?」

違う。そうじゃない。

そうじゃないんだよシゲアキ…。シゲアキみが溢れ過ぎている。ほんと、やりそう。すげえ言いそう。謎の説得力ある。

あ、この生魚のくだりは長くなりそうだったので別記事で書こうと思ったのにやっぱり盛り上がって横道にそれてしまいました。本題に戻ります。

で、まあその場では魚の受け取りをお断りしたことで、2人の運命の糸はまたしてもここで切れることに…

って、切れるはずもなく、今度はシゲアキの方から「渡したいものがある」と電話でアプローチ。翌日、会社の昼休みに主人公ちゃんがそれを受け取りに行くわけですが、渡されたものがなんと煮魚

いや、わかったw わかったよ。魚くれたいのは、わかった。ありがとう。でも会社の昼休みにタッパー持って帰って冷蔵庫に入れるの勇気要るし、入れられなかったら超困る。おもしろすぎる。なんだこれ。もう笑うしかない。

この話の流れでシゲアキが主人公ちゃんの行動に「たまーに予想外のことしてくるんですよね、にゅす子(仮名)さん」って言ってくるんですけど、いや、オマエの方が予想外だから!とツッコまずにはいられない。

なんて、おもしろがっていたのにこの後で急にぶっこまれる三つ目が、すごい。

話が逸れすぎて忘れられていたかもしれませんが、この記事は「人見知りなはずのシゲアキの行動の理由づけが手練れ過ぎる」って趣旨なんで、もうちょっとおつきあいいただきたいんですけど、

煮魚を渡したことで、シゲアキから「『お礼のお礼』は終わりにしましょうね。お互いに何か返し続けていたらキリないじゃないですか」と、またしても別れのほのめかし。鮮魚からの煮魚のくだりですっかり楽しく読まされていたわたしたちの心に訪れる急激な寂しさ。

 そこに!いいですか!何度も言いますけどこの人、人見知りの加藤シゲアキなんですよ!そのシゲが!

「容器、覚えてたら今度会うときに返して」

 

えーーーーーー!

すげー!なにそれ!どこから計算!?

すごくない!?いったん自分から会うための理由付けをぶった切っておいて、新しい口実作っちゃったよ!そんでこのセリフのさらにすごいとこは、この直前まで敬語でしゃべっていたのに、この「返して」だけタメ語になっているんですよ。

なんだよ!距離縮める気まんまんかよ!もうわたし(仮名:にゅす子)のこと大好きじゃん!という空気が、このセリフだけで充満しすぎている。

お礼のお礼からの、次につなげる流れが手練れ過ぎてしんどい。

この後もこういう、「理由」づけが光る場面が多々あるんですけど、とりあえず長くなりすぎたのでまた別の記事にて。

それにしてもシゲアキ3話の魚のくだりは伝説になるな。ほんと面白すぎたので一生語り継いでいきたい。 

 

  

『NEWSに恋して』にこいして(前置き)

『NEWSに恋して』に恋してしまった。

今までははてなブログのブロガーのみなさんの秀逸な文章を一方的に読んでは感嘆の溜息をついたりするだけだったわたしが、こうして文章を残しておきたいと思い余ってはてなに飛び込んでしまうぐらいの熱量で恋をしちゃいました。(やっちゃった!)

みなさまご存じ、え?ご存じですよね?実在のアイドル『NEWS』を恋愛ゲームにしちゃいましたアプリ『NEWSに恋して』。

NEWSが大好き。シゲアキ先生あいしてます。でも己の自意識過剰が災いして、乙女ゲーとか夢小説にはまったくハマれなかった青春時代を送ってきた自分がこのゲームをどうやって楽しめばいいのか。リリースまではそんなことを思っていたのですが、この2か月であっさり万単位でKAKINしてしまっている・・・こんなはずではなかった。どうなってるんだ。

このゲームの魅力はずばりシナリオの巧みさ。洗練されたキャラクター造形。ファンが読んで「わー!こういうこと言いそう!」という説得力にあふれたセリフ回し。

GREEの中に匠がいる。職人がいる。チケットが回復する毎朝5時に自然に目が覚めて、その日の分のチケットを消費して、5時半には「今日もこのライターさんに金一封を贈呈したい」と思っているわたしがいる。実際には金一封じゃなくてラブコインを溶かしているわけですが。こんなにハマらされたのが本当に悔しくて、なんなら節分の豆まきのようにシナリオライターさんにラブコインを投げつけたい。(ひどい)

悔しいと言いながら、本編の内容を思い出すだけで常にニヤニヤしているんだから、ほんとどうしたものか。 

そんなわけでリリース日からの約2ヶ月間で2台の端末で祐くん、貴くんと蜜月を重ねてきたわたしが満を持してシゲくんとの恋を始めているのですが、テゴマスルートの面影もないほどの悲恋を感じさせる予告の配信からずっともう毎朝毎朝感情の爆発が収まらなくて、この気持ちをどう供養していいかわからずこの文章をしたためている次第です。

次の記事から、『NEWSに恋して』加藤シゲアキルートの感想というか、勝手に思ったアレコレを書いていくつもりです。ネタバレをがんがんしていくので、できれば本編をプレイされた後に読んでいただければと思います。

ブログというものを開設するのが初めてでお見苦しい点を多数お見せすることになると思いますが、シゲアキ担のみなさま、そうでないみなさまもよろしければおつきあいいただければ幸いです。